yamapura’s blog

大人の遠足日記

無意根山薄別コース 登って感動!札幌で人気の本格登山道、登山口と見所解説

無意根山(定山渓天狗岳より)

札幌中心に道内の山々をのんびり回っているヤマプラです。今回は9月下旬に札幌で人気の本格登山道を持つ無意根山に夏山登山した登山記です。登ったことは無いが気になった方の一助になれば幸いです。

無意根山とは

無意根山は札幌市南区定山渓と虻田郡京極町にまたがる標高1464mの山で札幌市内では余市岳に次ぐ第2の標高を誇っています。札幌市と京極町の境を成す喜茂別岳、並河山、中岳と連なる連峰の主峰で有り、北海道100名山及び札幌50峰に選定されています。山名のアイヌ語由来で「ムイネシリ」、箕の形の山から来ています。夏ルートは国道230号線側から登る薄別コースと豊羽鉱山側から登る元山コースの2つを持っています。今回は見どころの多い薄別コースを紹介します。↓

左から喜茂別岳、並河山、中岳、無意根山(狭薄山より)

無意根山薄別コース駐車場

国道230号線を札幌から中山峠方向へ進み定山渓の温泉街を過ぎ、最後の宿泊施設佳松御苑を超えると国道の縁に無意根山の看板が出ててきます。ここから宝来沢林道に入ります。↓

紅い屋根の建物の横から林道に入ります。道南バスのバス停がありますが一日4本、さらにそこから駐車場まで3.5キロ歩きます。公共交通機関利用での登山に向いた山ではありません。

入口が二つ並んでおり、立入禁止の看板が見えますがこの看板は左側の土地への立入禁止を指してます。登山者はゲートのある右側の登山道から先に進みます。

林道の第一ゲートは開いていますので登山者は宝来小屋のある第2ゲートの駐車場まで車で進むことが出来ます。本日も朝早くからほぼ満車となっていました。

初めての方は下のグーグルマツプか「宝来小屋」ルート検索でご確認下さい。宝来小屋の手前、第2ゲートは閉鎖されていますので車で行けるのはそこまでです。↓

無意根山薄別コース所要時間、難易度

第2ゲートから先の一部が崩落し通行止めとなっている林道を歩き登山ポストの有る宝来小屋からが本格的な登山道となります。途中に春に見事な花を咲かせるチングルマの群生地である大蛇ヶ原湿原や風情のある無意根尻小屋、山頂付近東斜面の花畑など見どころが多く登山時間はかかるものの人気の登山コースとなつています。登山は年齢、性別、体力により個人差が大きいので時間に余裕を持ってハイキングを楽しんで下さい。(登山日9月24日)

 

  • 所要時間、難易度↓
  • 距離 : 15.2キロメートル
  • 高低差 : 500m
  • 所要時間 : 6時間20分
  • 休憩:60分
  • レベル : 中級
  • 主なコースタイム↓
  • 第2ゲート 7:43→
  • →8:05宝来小屋(登山口)→
  • →8:39大蛇ヶ原湿原→
  • →8:50無意根尻小屋→
  • →10:26無意根山→
  • →10:32無意根山旧山頂11:14→
  • →11:19無意根山→
  • →12:49無意根尻小屋13:07→
  • →13:15 大蛇ヶ原湿原→
  • →13:37宝来小屋(登山口)→
  • →14:03第2ゲート

無意根山薄別コース登山道

登山のスタートは宝来沢林道の第2ゲートからとなります。ここから30分程緩やかな林道を進み登山口である宝来小屋に向かいます。↓

車で進めそうな林道ですが15分程歩くと道路が崩落しています。

退屈な林道歩きですが崩落個所から更に10分程進むと谷間から札幌岳と狭薄山の雄姿が見えます。↓

宝来小屋に到着しました。中に登山届が有りますので記帳して入山します。宝来小屋の隣の狭い踏み跡が登山道です。↓

宝来小屋から無意根尻小屋までのルートは多少の起伏や小さな渡渉が3箇所ありますがそう難易度が高いわけでも無いのでマイペースで歩いている分にはノーストレスです。ただ最後に大蛇ヶ原湿原の手前に大きな渡渉が2箇所あります。どちらも手作りの橋が掛けられています。初めてだと結構緊張する橋で後から来た女性の悲鳴と男性の笑い声が聞こえましたのである意味ここが無意根尻小屋までのルート中最も難所と言えそうです。

宝来小屋から1.5キロ、30分程緩やかな登山道を進むとチングルマの群生地で有るアカエゾマツに囲まれた大蛇ヶ原湿原に到着します。

6月には見事なチングルマの大群生が見られ、散策道も整備されている大蛇ヶ原湿原ですが7月初旬だとこの辺りのチングルマは終わっており綿毛になっていました。またいつかチングルマのころ訪ねることにしよう。(7月9日撮影)↓

緩やかな湿原を500m、10分程進むと無意根尻小屋に到着します。ベンチやテーブルも用意されているのでここで小休止も良いでしょう。

次の目標は2キロ先の元山ルートとの分岐、無意根尻小屋の対面からこの登山道の難所である急登が始まります。はしごやロープを頼りに登る箇所から始まります。特に下山では足元が滑らないよう注意が必要です。↓

息付く間も無く2つ目の梯子。↓

木道の損傷が激しくまったく油断できません。↓

どのように乗り越えるか、体力だけでなく頭も使う大木の倒木。↓

迷いやすい天然ロックガーデンにはピンクテープが付いています。↓

最後の梯子箇所、この梯子が一番長い。↓

障害物競走のような難所と急勾配に40分程耐え、標高1200mを超えると一旦緩やかになります。この先もきつい箇所がありますが今まで程ではないので一安心。

先ほどまでの苦登とうって変わりすっかりハイキングモード。

いよいよ山頂の稜線が見えてきました。登山道は左側から山頂に向けついています。まだ稜線に取りつくまで長い登りが続きますがここまで来てあの稜線を歩かずに帰るなどありえない。↓

ヤマハハコを数凛山頂直下で散見。↓

アキギリは1株だけ有りました。

振り向くと眺望が開けている。左から台形の盤龍山(940m)、左に長い稜線を持つ札幌岳(1293m)、写真中央の三角ピークが狭薄山(1296m)、写真右が漁岳(1317.7m)。

元山ルートとの分岐に到着。無意根尻小屋から2kmですが1時間以上かかりました。三角点のある旧山頂まで後1.2kmです。

稜線までの取付は中々の急登が続きます。↓

定山渓の山塊、左から定山渓天狗岳(1145m)、迷沢山(1005m)、中央奥に手稲山(1023.1m)、右手に烏帽子岳(1109.4m)、百松沢山南峰(1043m)、神威岳(983m)が見えだした。

定山渓天狗岳↓

迷沢山、手稲山西峰、手稲山。↓

烏帽子岳、神威岳、砥石山、右奥の低山が豊栄山と豊平山。↓

札幌岳、狭薄山、漁岳、小漁山と続く稜線、しばし足を止めて眺めます。↓

胆振の双耳峰、ホロホロ山と徳舜瞥山、その右にピラミッド形のオロフレ山。↓

ハイ松帯の稜線に到着しました。間もなく山頂です。↓

無意根山山頂見どころ解説

山頂の手前分岐、進むとケルンが有り東斜面まで行くと無意根山唯一の花畑が広がっており初夏には高山植物を鑑賞することができます。↓

東斜面の花畑(撮影日7月9日)↓

東斜面にチングルマの群生↓

チングルマ↓

ミヤマキンバイ↓

ハクサンフウロ↓

オドギリソウ

札幌50峰、北海道100名山、標高1464m無意根山登頂。山頂には祠があります。眺望は250m先の三角点のある旧山頂の方が良いのでさらに先に進みます。

5分程で旧山頂に到着。三角点はこちらに有ります。標識の裏に山神の石碑。

道央の主峰、羊蹄山、その左手が昆布岳。↓

羊蹄山。↓

昆布岳。↓

ニセコ連峰、左からニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、チセヌプリと続く稜線。右奥が目国内岳、雷電山の稜線。↓

札幌50峰最高峰、余市岳と山頂が平らな朝里岳。↓

余市岳↓

朝里岳↓

積丹の双耳峰、余別岳と積丹岳も見えている。↓

左ピークが標高1297.7m余別岳、右ピークが標高1255.4mの積丹岳↓

京極ダム。↓

定山渓方向の眺望も見事です。

定山渓天狗岳、奥に手稲山。↓

手稲山の奥に増毛山地まで見えています。神居尻山、ピンネシリとマチネシリの双耳峰、クマネシリ。↓

烏帽子岳百松沢山神威岳と続く稜線、通称神威三座。↓

割山から砥石山に続く砥石連峰(十勝連峰みたいでかっちょいいので勝手に命名)↓

左手に藤野の低山塊、札幌岳狭薄山空沼岳、漁岳、小漁山と続く稜線。↓

藤野三座、中央に豊平山、その左奥に豊見山が見えます。左に豊栄山。↓

札幌岳↓

中央狭薄山とその真後ろに空沼岳。↓

漁岳と小漁山、その隙間から恵庭岳は頭だけ↓

胆振方面にはホロホロ山と徳舜瞥山まで見えます。↓

ホロホロ山と徳舜瞥山↓

オロフレ山↓

中岳、並河山、喜茂別岳と続く稜線↓

中岳越しに尻別岳↓

では下山、下山路から無意根山と稜線続きの小白山を確認。↓

50分程下ると木陰から白井岳やヒクタ峰が見えました。↓

白井岳↓

ヒクタ峰↓

定山渓天狗岳↓

本日も安全登山、お疲れさまでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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