札幌中心に道内の山々をのんびり回っているヤマプラです。今回は6月中旬に胆振で大人気の登山コース、徳舜瞥山・ホロホロ山を縦走した登山記です。登ったことは無いが気になった方の一助になれば幸いです。
徳舜瞥山・ホロホロ山とは
徳舜瞥山(とくしゅんべつやま)とホロホロ山は北海道伊達市大滝区に位置しており、その美しい双耳を成す山容は胆振のランドマークとも言われています。徳舜瞥山は標高1309m、北海道100名山に選定されています。ホロホロ山は1322.3mと胆振では最高峰の山であり、山頂から見る羊蹄山や支笏湖、洞爺湖の景色は見事の一言、どちらも整備された登山道を持っていることから大人気の登山道です。又、徳舜瞥山とホロホロ山の間のコルには多くの高山植物が自生しているので植物鑑賞や撮影を楽しむ方も多く見られます。↓
徳舜瞥山駐車場
徳舜瞥山登山口の駐車場はすでに5合目となる位置に15台程駐車できる無料駐車場が有ります。人気の登山道につきよく晴れた休日には早朝から満車になり、林道の空きスペースの方まで溢れています。登山口付近までの公共交通機関はありません。大滝区道道453号より道道86号へ入り三階滝公園向かいの道を上り(約10分)看板より左折(約4分)して進むと突き当りが駐車場となっています。初めての方は下のグーグルマップか「徳舜瞥山登山口駐車場ルート検索」でご確認下さい。↓
徳舜瞥山・ホロホロ山縦走ルート、所要時間、難易度
徳舜瞥山の山頂に向かう夏ルートは鉱山跡コースと呼ばれています。登山道は良く整備されており。初心者でも安全にハイキングを楽しむことができます。前半は川のせせらぎを聞きながらの、森林限界を超えると眺望が開けてくるのも魅力の一つです。筆者の今回のタイムを記載しますが登山は年齢、性別、体力により差が大きいので時間に余裕をもって楽しんで下さい。本日の山行記録はコチラ。(登山日6月18日)↓
- 所要時間、難易度↓
- 距離 : 7.1キロメートル
- 高低差 : 630m
- 所要時間 : 5時間3分
- 休憩:40分
- レベル : 初級
- 主なコースタイム↓
- 駐車場 7:40→
- →9:21 徳舜瞥山9:34→
- →10:14ホロホロ山10:38→
- →11:11 徳舜瞥山11:14→
- →12:42駐車場
徳舜瞥山登山道
札幌から約2時間、伊達市大滝区の徳舜瞥山登山口駐車場に到着、8時前ですがすでに満車でしたので林道の空きスペースに駐車して支度します。駐車場には案内図が有ります。もちろん今回はホロホロ山までのこのルートを巡ります。↓
出発地点がすでに5号目、ピークが見えています。↓
入林届に記帳してスタート、早朝から登っている前客も多数でした。↓
ではスタート、最初は広い林道歩きです。↓
明瞭な登山道ですが案内が無いと間違えそうな唯一の場所です。ロープが張られピンクテープの方へ導かれるようになっています。↓
枯れた針葉樹に重成するマスタケ、毒キノコです。↓
程なく6合目、ベンチが有り湧き水も有りますがまだまだ元気ですので涼を取るのは下山時にします。ここで汗ばむを顔を洗うと、とても気持ち良いです。↓
時折ロックな急登箇所もでてきますが元気なうちは一気に進みます。↓
スタートから40分、7合目広場に到着。6合目から7合目が長く感じられました。↓
雲が多めでしたがシラカバは青空に映えます。↓
シラカバの森を抜けて8合目です。↓
さらに急登を進み9合目に到着、見晴台という看板がありましたので振り向いてみます。↓
徳舜瞥山~ホロホロ山の眺望
あいにく羊蹄山の山頂は雲の中でしたがその左奥にニセコアンヌプリ、チセヌプリ、目国内岳(めんくいないだけ)、雷電山と続くニセコ連峰の稜線が見えます。↓
前回来た時の写真をアップ。どうしても羊蹄山の写真が欲しい、又来よう。↓
という訳で再登、逆に下は見えないが雲海羊蹄山が見られた。
札幌の方を見ると中岳、無意根山、白井岳、定山渓天狗岳まで見えます。羊蹄山に続き余市岳は雲の中、雲の少ない日に登りなおそう。↓
再登で雲上の中岳、無意根山、余市岳の写真をゲット。↓
さらに高度を上げるとハイ松越しに恵庭岳と支笏湖も見えだしました。
恵庭岳にズーム。↓
標高1309m、北海道100名山徳舜瞥山登頂。↓
山頂はミヤマアズマギクをはじめとしてお花のピーク、花の紹介は記事末にまとめます。↓
太平洋側を望むと中央ピーク、オロフレ山、その直後が来馬岳。↓
写真中央のピークが昆布岳。↓
支笏湖方面の山々、札幌50峰の漁岳、小漁山、支笏三座の恵庭岳、風不死岳、人気のハイキングコースを持つイチャンコッペ山や紋別山が見えます。↓
では次の目的地、ホロホロ山に向かいます、先ずはコルに下ります。↓
コルに到着、振り向き徳舜瞥山ピーク。↓
コルは緩やかで歩きやすい。のんびり花の写真を取りながら進みます。
そしてホロホロ山へ、最後は中々の急登です。↓
岩をよじ登る場面も有りました。↓
標高1322.3m、ホロホロ山登頂。↓
雲が多いが眺望はまずまず、しばし堪能します。振り向き先ほどまで居た徳舜瞥山。↓
写真中央オロフレ山。オロフレ山とホロホロ山は稜線でつながっています。徳舜瞥山からは見えなかった室蘭岳はホロホロ山からは見えていました。↓
オロフレ山と室蘭岳をズーム。↓
徳舜瞥山からは手前の山が邪魔で見えなかった洞爺湖、ホロホロ山から見ることができます。左手に有珠山と洞爺湖の温泉街が見えます。
更に支笏湖方面
左、ポコポコと2つのニセピークが悩ましい風不死岳と右、台形型の溶岩ドームを持つ樽前山。↓
恵庭岳。↓
紋別岳と支笏湖をズーム。↓
札幌50峰の山々、中岳、無意根山、札幌岳、狭薄山、空沼岳、漁岳、小漁山等。中央に烏帽子岳があるが霞んでいる。
札幌岳と狭薄山にズーム。↓
軽く行動食をとって下山。恵庭岳を見ながらです。
ズーム。↓
6合目で顔を洗ってすっきり。↓
本日も安全登山、お疲れさまでした。人気も納得、何度も登りたくなるのいい縦走路でした。
徳舜瞥山~ホロホロ山の花
最後に記録できた高山植物をまとめておきます。特に徳舜瞥山山頂からコルにかけて6月は花の見ごろで多くの方がカメラやスマホを構えていました。どんな花に出会えるかは人により、その日により違うもの、一期一会をのんびり楽しむハイキングとなりました。
ゴゼンタチバナ。沢付近で大群落を成しています。↓
白いスミレ。下山中、登山道に一凛だけ咲くものを偶然発見。白い花とふっくらとした大きな葉容からマルバススミレと同定します。近年北海道でも自生が確認されているスミレです。↓
ノリウツギ、登山道で1本自生していました。↓
ウコンウツギ。徳舜瞥山山頂直下からホロホロ山山頂にかけて散見されます。↓
淡い白紫のミヤマアズマギク。徳舜瞥山山頂で大群生が見られます。↓
ミヤマキンバイ、徳舜瞥山山頂からホロホロ山にかけて岩場などに多く自生しています。岩場に咲く花を無理に撮影しに行かなくとも道中にも咲いています。↓
ミヤマオダマキ。徳舜瞥山の山頂付近で群生が見られました。↓
ヤブイチゲ、コルで散見されます。
バイカオウレンもコルで見つけることができます。
シラネアオイ、終盤のようですが残っているものをコルで一凛見つけました。↓
イワウメ。コルに数凛咲いていました。↓
大きな葉が特徴的なサンカヨウ。コルに自生していますが今年は葉だけでしたので前回の写真をアップ。↓
紫のスミレ、タチツボスミレのようです。コルに一凛だけ咲いて本日は貴重な出会いとなりました。↓
チシマフウロ。コルで散見。↓
ツマトリソウ。ホロホロ山の山頂直下で一凛みつけました。↓
随時更新、他の北海道100名山登山記事はコチラから。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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