札幌を起点に道内の山々登山をマイペースで楽しんでいるヤマプラです。4月のとある休日、お天気チェックすると室蘭方面は終日晴れでしたので室蘭までドライブ+登山+ランチで週末を楽しむことにしました。
目次
室蘭岳とは
室蘭岳は室蘭市の北部に位置する北海道100名山に数えられている標高911.1mの山です。国土地理院発行の地形図では鷲別岳(わしべつだけ)と記されますが室蘭市内各所からその美しい山容が見られるランドマーク的な山で有るため室蘭岳の呼称が一般に多く使用されています。↓
登山道は北海道夏山ガイドでは4ルート紹介されており、手軽にその山頂からの望洋や後志、支笏の山容が望めることから登山愛好者のみならず多くの市民がハイキングに訪れる人気の山です。日本新花の100名山に数えられるこのお山、春には今年もシラネアオイやオクエゾサイシンが咲き誇ることでしょう。夏には爽やかな高原の風を受けるハイキング、秋には見事なシラカバ黄葉が登山者を楽しませてくれます。常連さんに聞いたところオススメは真冬、空気が透き通った真冬には遠く駒ケ岳まで見えるそうです。その山腹にだんぱらスキー場も開かれており四季を通して楽しむことができます。
室蘭岳駐車場
室蘭岳の登山道の中で最も多く利用されているのがだんぱらスキー場の駐車場です。道道107号室蘭環状線から「だんぱらスキー場」の看板を曲がった奥に位置しています。初めての方は下のグーグルマップか「だんぱらスーキー場ルート検索」でご確認下さい。またこの駐車場に隣接するだんぱらキャンプ場にも駐車場があります。ここまで直接乗り入れる公共交通機関はありません。
室蘭市だんぱらスキー場
北海道室蘭市香川町224-1
だんぱらスキー場駐車場↓
登山者用の休憩所。
だんぱらスキー場ロッジ前には自販機が有りました。ドリンクは購入できます。↓
室蘭岳コースタイム・難易度
今回利用したのは最も人気が高く登山距離も短い夏道(南尾根)コース。ランチ前にひと汗かけるお手軽な良いコースでした。登山専用アプリヤマレコに記録した山行記録はコチラ。(登山日4月1日)登山時間は性別、年齢、体力により個人差が大きいので時間に余裕をもってハイキングを楽しんで下さい。↓
距離 : 6.3キロメートル
高低差 : 500m
所要時間 : 2時間15分
休憩 : 11分
レベル : 初級
主なコースタイム
だんぱらスキー場駐車場08:30→
→09:40室蘭岳09:51
→10:45だんぱらスキー場駐車場
登山を本格的に楽しみたい方は現在地のわかるヤマップやヤマレコのアプリを利用するとより安全に楽しむことができます。
だんぱらスキー場~山頂
だんぱらスキー場に到着、良く晴れた穏やかな休日、このコンディションなら楽しめそうです。
では出発、奥に進みます。↓
登山道はゲレンデの左側にあります。道幅が広く整備された登山道です。ゲレンデから登ることもできますが今回は登山道の方をご紹介します。↓
すぐに登山道入口の看板が出てきます。↓
駐車場から10分ほどで赤い屋根の白鳥ヒユッテに到着します。入山届に記帳して進むことにします。
緊急連絡先が表示されていましたのでスマホで撮影しておきまた。
この白鳥ヒユッテは夏コースと西尾根コースの分岐になっています。ヒュッテの左から奥に進むと西尾根コース、右から奥に進むと夏コースです。西尾根コースは夏コースに比べて片道30分程時間が長くかかりますが眺望良く、春にはシラネアオイやエゾイチゲ等の野草も見られます。
白鳥ヒユッテから夏ルートの距離の表示、山頂まで2176mです。↓
では右手から奥に進みます。
白鳥ヒユッテから5分程で再び分岐が出てきます。右側はお隣のカムイヌプリに続く水元沢・林道コースとなります。こちらから室蘭岳に進むこともできますがかなり遠回りになります。↓
少し進むと鳥居がでてきました。鳥居をくぐると水神様の祠があります。登山者の安全を祈願して祭られていました。本日の安全登山をお願いして手を合わせます。↓
登山道に戻るとロックな急登が続きます。この辺りは息が切れる頑張りところです。
急登途中にある通称ガンバリ岩。腰おろして休むこともできますが、まだまだ元気なのでここは一気に先に進むことにします。↓
急登の先にカラマツとなぜかウチワのような標識があらわれます、ここまで登ると少し緩くなります。↓
緩やかになりシラカバやダケカンバの静かな森で散策を楽しむ余裕でてきます。
上が朽ちていますが山頂まで1500mの標識です。↓
お隣のカムイヌプリが見えてきました。↓
一部開けた箇所があります。ここからの室蘭の市街地と太平洋を見下ろす眺望が良く、初めて来た方が歓声を上げていました。
白鳥大橋をズーム。↓
眺望を楽しんだ後再び登山道を進みます。まだ雪が残っており足元が滑りやすい。↓
残雪のある初春の登山を楽しくさせるのが軽アイゼン。いままでつるつると滑っていた足元が滑らなくなり、一気に走破性が上がります。↓
先ずは靴を脱いで
つま先にゴムとチェーンを引っかけ
ゴムを引っ張りかかとにかけます。↓
これでカリカリの雪道歩きが一気に楽しくなります。長くつとの組み合わせはコスパ最強、室蘭岳や藻岩山などの軽登山だけではなく、羊蹄山や十勝岳登山にまで応用が利くので、春先のこの時期スノーシューは持たなくても軽アイゼンだけは忘れることはできません。雪がくっつくのが心配な場合はソフト99などの市販の潤滑剤をスプレーしておくとつきづらくなります。あまりの調子よさに駆け下りたりすると脱落に気が付かなこともアイゼンあるあるなのでマジックテープ付きがオススメです。↓
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白樺が美しい登山道です。秋に来れば見事なシラカバ黄葉が見られるでしょう。↓
何気ない山腹の景色も綺麗でした。↓
日射しが強くなってきたのでサングラスを装着します。雪山で日射しが強まると目にダメージを受けるので目薬とサングラスは必需品です。↓
シラカバと雪が青空に映えていて気持ち良い登山です。
山頂が見えてきました。↓
山頂の眺望と下山
山頂広場には熊除けの鐘がありますので派手に鳴らして休むことにします。↓
北海道100名山、標高911m室蘭岳登頂。
さて本日の室蘭地方はお天気が良く見晴らしも楽しめます。左奥にオロフレ山のピークも見えています。来馬岳の方向。↓
北海道100名山、オロフレ山のピークにズーム。シラネアオイの咲くころまた行くことにしよう。↓
東隣の標高750mカムイヌプリ。↓
カムイヌプリの奥を見ると右手に地獄谷、左奥に樽前山や風不死岳の支笏連座まで見えました。↓
樽前山や風不死岳をズーム↓
西側の伊達の方に目をやるとお隣の山、緩やかな稜線を持つ稀府岳が見えました。その右奥に伊達紋別岳の山塊。↓
室蘭の市街地と太平洋。↓
白鳥大橋と室蘭港。
さて下山、山頂からの下山は急で滑りやすいがアイゼン装着ですいすいと下れました。
下山も太平洋を眺めながら下ります。↓
伊達のウィンドファーム↓
下山はノーストレスの散策路。本日も安全登山、お疲れさまでした。室蘭市内でランチ、地球岬で室蘭観光し、海、山、ランチで室蘭堪能、良い休日でした。
アフター登山情報
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