yamapura’s blog

大人の遠足日記

札幌岳(札幌50峰)登山 苦登の先の眺望を求めて

札幌中心に道内の山をのんびり歩いているヤマプラです。

札幌岳は札幌市内の各所から良く見える、長い稜線を持つ山です。↓

札幌岳(八剣山より)

札幌岳(真駒内より)

札幌50峰の一座にして北海道百名山の一座でもある標高1293mの札幌岳に9月上旬登った時の登山記です。(登山日 9月3日)

冷水小屋の涼味が豊で晴れた休日には朝から登山客が入るなかなか人気の登山ルートです。

冷水小屋を中央として、ルートの難易度が前半と後半でがらっと変わります。

前半は穏やかで冷水の沢の音を聞きながらの散策道、8月上旬の紫陽花の季節には冷水小屋手前の沢斜面一杯に紫陽花が咲き誇ります。

冷水小屋にある水場は登山ガイドによると飲料不可となっていますが、夏の暑い日に、その冷たい水で顔や手を洗うと心地良く、非日常を味わう若者たちが歓喜している姿も見たことがあります。

冷水小屋を超えた途端、登山道の様子は一転して長い急斜面となります。

苦しい急斜面を乗り越えて稜線に着くと、今度は泥濘と煩わしく登山道に張り出した笹がじわじわと気力と体力を奪います。

この辺はとてもファミリー向けとは言えそうにないので、登山経験者、中級者向けと評価しました。

近くに位置する羊蹄山を始め、恵庭岳、無意根山、余市岳、など名山の山容を見られましたので、楽しいひと時を過ごすことができました。

現在、札幌岳の夏山登山ルートは2つです。

今回紹介する一般的な冷水沢コースと信仰登山に利用され、現在はあまり利用者の少ない、いにしえの豊滝コース。

以前は空沼岳からの縦走ルートもありましたが、現在は使用禁止です。

札幌岳冷水沢コースの山行記録はコチラ。タイムは年齢、性別、体力により個人差が激しいので目安とし、余裕を持ってハイキングを楽しんで下さい。↓

 

 

距離 : 12.4キロメートル

高低差 : 850m

所要時間 : 4時間57分

休憩 : 41分

レベル : 中級

 

主なコースタイム

S札幌岳登山口08:29→

→09:34冷水小屋09:42→

→10:45札幌岳11:13→

→12:18冷水小屋12:24→

→13:25札幌岳登山口

 

起きてみると天気のいい休日の朝。それなら、眺望のいい札幌岳へ向かいます。

念のため、羊蹄山のテンクラをチェックするとそちらも晴れで本日は楽しめそう。

豊平峡ダムのバス乗り場の手前に広い駐車場が用意されています。

帰りには満車になっていました。↓

冷水沢コース駐車場

 

冷水小屋に登山届が用意されています。本日も先客多数、熊装備はしますが、一安心して登れる山です。↓

冷水小屋

登山口は駐車場の奥の伐開線です。

特に目立つ看板はありません。

左にゲートがある林道からも登れますが、かなり遠回りになります。

予習しておけば安心ポイントです。↓

登山口

 

入山するとキンミズヒキが佇んでいました。

キンミズヒキ

 

エゾトリカブト↓

エゾトリカブト

 

コース序盤に多くの登山者を見送ってきた石仏があります。

本日の安全登山を祈願しました。以前登った時に気になったワンカップのお水。

倒れていました。が、下山の時には新しい水になり、立ててありました。

札幌岳の石仏

 

針広混合の原生林から一転、一部カラマツの植樹帯がでてきます。

1954年の洞爺丸台風で木がなぎ倒され、その後植樹されたものです。

一時ですが、狭くてうっとおしい笹から解放される広くて静かな森歩きになるので、ここは個人的にはお気に入りです。

カラマツ林は歩きやすい

 

沢歩きで渡渉はありますが、慎重に歩けば登山靴が濡れることは無いでしょう。

一回目の渡渉には立派な橋が架かっています。↓

一回目の渡渉

 

涼味豊かな冷水沢をたどる登山ルートです。↓

冷水沢

冷水沢

 

2回目の渡渉の丸太橋。滑りやすいので注意して渡ります。↓

2回目の渡渉

 

30分程で林道と交差します。登山道は直進で標識が出ています。

林道との交差点

冷水沢小屋手前はアジサイの群生地です。

今回は花の方はほぼ終盤でした。↓

紫陽花

1時間程で冷水小屋に到着しました。

現在、管理人は常駐していません。↓

冷水小屋

冷水小屋手前の天然ロックガーデン。↓

ロックガーデン

木製のオブジェ

 

冷水沢の裏手の急登から苦しい登山がスタートします。

ここは看板が出て無いので、初めての方が戸惑っていました。↓

冷水小屋裏手の登山道入り口

 

稜線につくまで、ひたすら急登りです。

長い道のりなので無理せず、休憩を入れながら登りました。↓

中腹は長く苦しい急登

 

稜線につくと、勾配は緩くなりりますが泥濘が多く見られます。雨の翌日などは長靴にすればよかったと思うほどです。今回は晴れが続いていたので歩きやすいほうでした。↓

稜線は泥濘多し

山頂付近にはオオアキノキリンソウが見られました。↓

オオアキノキリンソウ

 

山頂からは苦登が報われる眺望が広がります。

石狩湾を挟んで増毛の主峰、暑寒別岳や樺戸山地のピンネシリが望まれました。↓

石狩湾越しに樺戸山地

中央ピークが暑寒別岳。↓

 

中央ピーク、ピンネシリ、右手前に藻岩山

ピンネシリ

羊蹄山はやはり絵になります。↓

羊蹄山

左から尻別岳、奥に昆布岳、羊蹄山、その右手前が喜茂別岳、並河岳、中岳、無意根山と連なる稜線ライン。↓

 

支笏湖方面に目をやると、左から恵庭岳、双耳に見える小漁山と漁岳、中央ピークがお隣の狭薄山、右奥にホロホロ山と徳舜瞥山の双耳峰が見えました。↓

 

札幌50峰、札幌岳登頂。↓

 

三角タッチ。↓

 

名残惜しみ、羊蹄山をもう一枚。↓

 

内陸は曇っていると思いましたが、雲上に夕張岳が望まれました。本日はお得感ありました。↓

夕張岳

 

札幌岳はいにしえの石鎚信仰の山でした。

石鎚神社の碑。↓

石鎚神社の碑

 

下山中も羊蹄山や無意根山が見えるスポットがありました。↓

羊蹄山

中岳と無意根山

 

冷水小屋まで戻り休憩。

冷水で涼をとっていると、キツリフネが見られました。↓

キツリフネ

ヨモギエダシャクがサラシナショウマの花で休んでいました。↓

ヨモギエダシャク

石仏まで戻れば駐車場もすぐです。

本日も安全登山でした。↓

 

札幌岳の駐車場はコチラから。↓

 

 

気になるのはお天気、札幌岳のテンクラはこちらから。

 

他の北海道百名山、登山記はこちらから↓

yamapura.hatenablog.com

 

他の札幌150峰、登山記はこちらから↓

yamapura.hatenablog.com

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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