札幌中心に道内の山々をのんびり歩いているヤマプラです。
今回は十勝岳連峰に属する北海道100名山、富良野岳、上ホロカメットク山の二座を10月上旬の十勝岳紅葉祭りに合わせて日帰り縦走した時の登山記です。
紅葉祭りも開催される十勝岳温泉は観光名所として有名で、下山中に散策路ですれ違う観光の方に「上はどうなんですか?」と良くきかれました。
もちろん最高です。
縦走すると距離が長引き、逃げ場の無い稜線歩きは天候も読まなくてはなりませんのでコンディションが良ければ問題ありませんがレベル判定は中級者向けとなります。
自信は無いけど一度行ってみたくなった方は富良野岳単独、もしくは上ホロ縦走路分岐まででも十分景色を楽しめ、初級者向けにオススメできるルートです。(登山日10月1日)
富良野岳は大雪山国立公園に指定されている十勝岳連峰の南西に位置する標高1912mの北海道100名山に数えられる山です。
登山口は十勝岳温泉側と原始ケ原側から登るルートが整備されている他、十勝岳側からの縦走ルートも整備されています。
今回は十勝岳温泉紅葉祭りが開催されていたことから、こちらも楽しもうと標高1270mの十勝岳温泉側から日帰り装備で登りました。
上ホロカメットク山は十勝岳連峰の主峰十勝岳の南隣に位置する標高1912mの北海道100名山に数えられる山です。
直接登る登山口は富良野岳の十勝岳温泉と同じで上ホロ分岐より上富良野岳を経由して登るルートが比較的楽です。
本日の山行記録はコチラ。
コースタイムに記録された休憩のほか、1時間くらいは紅葉、眺望、花、リス、蝶々の鑑賞で立ち止まっています。↓
距離 : 13.3キロメートル
高低差 : 680m
所要時間 : 7時間34分
休憩 : 時間35分
レベル : 中級者向け
主なコースタイム
十勝岳温泉凌雲閣6:41→
→7:34上ホロ分岐→
→8:44縦走路分岐→
→9:08富良野岳9:30→
→9:52縦走路分岐→
→10:57三峰山→
→11:27上富良野岳11:31→
→11:46上ホロカメットク山11:47→
→12:03上富良野岳
→13:09上ホロ分岐
→14:09十勝岳温泉凌雲閣
登山準備
経口補水液:1リットル
スポーツドリンク:500ミリリットル
行動食:パン、菓子、バランス栄養食、好みで1000カロリー以上目安
緊急用薬:芍薬甘草湯(つり止め)3袋、目薬、下痢止め、胃腸薬、絆創膏
携帯トイレ、雨具、防寒具、スマホ
登山前にカップラーメンとビタミンドリンクでカロリー、塩分、水分を補給しました。
富良野岳の登山口になる十勝岳温泉は紅葉祭りの季節。
遅れると駐車場渋滞が予想されるので上富良野の見晴台公園島津駐車場で車中泊して早めに登山口に向かうことにしました。↓
早朝の十勝岳温泉へ向かいます。
エゾシカがゆうゆうと朝食をとっていました。↓
登山口のある十勝岳温泉凌雲閣に到着。
すでに駐車場は満車で路肩に駐車しました。
上富良野八景に数えられる紅葉名所、凌雲閣の展望テラスで朝紅葉を愛でてから出発することにしました。
早朝から撮影している方が大勢いる観光名所です。
尾根の上にホコッとした岩。通称ホコ岩です。↓
十勝岳温泉を回る町営バスのバス停があったので少々取材。
休日には一日4便ありました。
登山者や観光客用のトイレが駐車場にあります。↓
登山口、登山まではしないけれども、散策を楽しむ方も大勢います。
序盤はコンクリート舗装で整備されています。↓
十勝岳登山口の案内図。
登山愛好者向けに十勝岳を中心とする十勝岳連峰を結ぶ縦走路やそれぞれの山に向かう登山口が整備されていて、いろいろなパターンの縦走が楽しめます。
入林届の記帳して出発。
とはならず、まだ観光。
十勝岳の大山神の石碑が祭られていました。
淡い朝日に照らされた紅葉と黄葉が綺麗でした。
さて、登山開始。序盤は広くて整備された散策路です。↓
山腹の紅葉を見ながら進みます。↓
700m進むと三段山分岐が有りました。
正面に見える三段山へは1.4キロです。カミホロ分岐までも1.4キロの表示がありました。↓
噴火の後が生々しい安政火口に着きました。
安政時代に噴火したのかな?と思いましたがその証拠は見つかっていないそうです。
誰が名付けたのでしょうか。凌雲閣の温泉熱源になっている火口です。↓
火口での順路はマーキングを追います。
一見、どっからでも進めそうですが見逃すと遠回りして面倒なことになります。↓
1時間程歩いて上ホロ分岐に到着しました。
富良野岳へは直進、上ホロカメットク山や上富良野岳に直登、十勝岳への縦走近道は左です。
大雪山旭岳と同様に永久凍土がある可能性がある十勝岳連峰。
その一旦を思わせる万年雪がありました。↓
正面に朝日を浴びる富良野岳を見ながら進みます。
写真左手の三角尾根を巻いてその右のピークに取りつきます。
十勝岳とは逆に火山活動が早めに収束して現在では花の百名山に数えられる富良野岳。
高度が上がり出すとチングルマの紅葉も見られました。
上ホロ縦走路分岐に到着しました。
視界が開け、凌雲閣廻りの紅葉を見下ろします。
いつまでも見て居たい上ホロ縦走路分岐からの眺望です。
初訪の方にはここが来てよかった感動ポイントになると思います。↓
多くの方がリュックを下しその絶景をゆっくり堪能しています。
十勝岳の左手に美瑛岳の頭、大雪山旭岳まで見えています。
右手はこの後向かう予定の三峰山上、富良野岳へと続く稜線が見えています。↓
動きたくなくなる絶景ですが、名残惜しみながら山頂へ。
800mで山頂です、見えている手前のコブピークに向かい結構な急勾配の階段をひたすら進みます。
おっシマリスです。
しっぽがもふもふ、お目目くりくりの可愛いやつです。↓
おっ、立った。↓
なんか探してる。
ほっぺぱんぱんでもぐもぐするシマリー↓
まだうろうろしている。おかげで進まない。↓
手前のコブピークを巻いて富良野岳の山頂が見えました。↓
花は終わりと思っていたがイワギキョウが一凛残っていました。
夏場によく見るイワギキョウははおちょぼ口ですがこれは完全に花弁が反り返って咲いていて初めて見ました。
強いやつだ。↓
きょろきょろしながら山頂に到着。
北海道100名山、標高1912m富良野岳登頂、記念撮影と三角タッチ。↓
晴天の富良野岳山頂。
最高の眺望を堪能します。美瑛岳、十勝岳、上富良野岳、三峰山。↓
大雪山方向には旭岳、忠別岳↓
石垣山、ベベツ岳、オプタシケテ山の稜線、その奥に武利岳と石狩連峰まで望めています。↓
夕張山地の方向。
本日は夕張岳と芦別岳もくっきりとみえていました。↓
名残惜しいですが、次の目的地、三峰山に向かい、一旦下山します。↓
日射しが強まりだして、凌雲閣廻りの紅葉も朝より綺麗に見えだしました。↓
振り向き、先ほどまでいた富良野岳。↓
2つの峰を乗り越えて三峰山の山頂標識に到着。
本日は足の調子がいまいちで峰越えに体力を奪われだしました。↓
三峰山より十勝岳と上富良野岳を望む。↓
三峰山にもイワギキョウが残っていました。よく見なかったのでチシマギキョウかもしれないが何んにしてもこの時期は珍しい。↓
三峰山の峰を超えて上富良野岳までの稜線ルートが見えました。
楽しそうな稜線歩きです。↓
標高1893m、上富良野岳登頂。↓
天気は持っていますが、爆風になってきました。
逃げ場の無い稜線歩きに爆風は禁物。
先を急いでピークハントして速攻下山に切り替えます。
上ホロカメトックまで500m、登山道からはオプタシケテ山の稜線がすぐ横に見えてします。↓
花の終わった高山にコヒオドシが飛来していました。
爆風ですので蝶々も飛ばされないよう、地面に張り付いてじっとしてます。↓
上富良野岳から上ホロカメットク山までは500m、爆風の中を一気に下りて登りました。
北海道100名山、標高1920m上ホロカメットク山登頂。
前回来た時はガッスガスで2回連続で速攻撤収となりました。↓
十勝岳はすぐお隣ですが、縦走はまた今度。↓
縦走してきた富良野岳、三峰山、富良野岳。↓
武利岳から石狩連峰、ニペソツ山なども本日は見えています。↓
上富良野岳、上ホロカメットク山は爆風で速攻撤収ですが、下山でも見どころの多いルートです。
上富良野岳から下山開始。上ホロと上富良野岳のコルの秋色絨毯。↓
左に化け物岩と、八ツ手岩を見下ろしながら下山します。↓
上富良野岳から凌雲閣までの下山ルートは3.7キロ。
ザレた急勾配で滑りやすい箇所もあるので最後まで気を抜かずに慎重に下山しました。↓
十勝岳と安政火口を見ながらの下山道。↓
秋色絨毯と富良野岳を愛でながらの下山道。↓
十勝岳と八ツ手岩↓
高度が下がると天然のロックガーデンが見られました。↓
紅葉祭りのまっただ中の十勝岳温泉に近づいてきました。↓
本日も安全登山で下山。
紅葉祭りで賑わう十勝岳温泉の展望テラスで一休み、いい一日でした。↓
登山口は紅葉名所の十勝岳温泉凌雲閣、グーグルマップはこちら↓
随時更新、他の北海道100名山登山記はコチラから。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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