札幌中心に道内の山をのんびり歩いているヤマプラです。今回は市民に人気の登山道、手稲山平和の滝コースの登山道案内です。手稲山にまだ登ったことの無い方、ハイキングコースをお探しの方の一助になれば幸いです。
目次
手稲山と平和の滝コースとは
手稲山は山頂の電波塔が目立つ札幌市民には御馴染みの山です。札幌50峰の一座にして北海道百名山の一座にも数えられる手稲山は標高1023.1m、冬はスキー場が賑わいますが夏山シーズンにも自然歩道が整備され、登山愛好者やトレランの方にも人気ルートとなっています。↓
人気の平和の滝コースは天気のいい休日には早朝から多くの登山者で賑わい、平和の滝の駐車場からいつも溢れて路肩の方まで車列が出来ます。
沢沿いの休憩ベンチを境に、ルートの難易度が、がらっと変わります。前半は穏やかで沢の音を聞きながらの散策道、傾斜も緩やかです。休憩ベンチ超えると、長く苦しい急斜面の岩場登りとなります。しかし、保育園の遠足でも利用されているルート、何度も登ってみて体が徐々に慣れていくのを体感するのも一興です。
近くに位置する羊蹄山を始め、恵庭岳、無意根山、余市岳など名山の山容を見られる何度も行きたい山です。
コースタイム・難易度
手稲山平和の滝コースの山行記録はコチラ。タイムは年齢、性別、体力により個人差が激しいので目安とし、余裕を持ってハイキングを楽しんで下さい。(登山日9月4日)↓
距離 : 12.3キロメートル
高低差 : 750m
所要時間 : 5時間35分
休憩 : 30分
レベル : 初級
主なコースタイム
S平和の滝駐車場08:01→
→09:00布敷の滝
→10:14手稲山ケルン
→10:26手稲山10:53→
→11:06手稲山ケルン11:09→
→12:35布敷の滝
→13:36平和の滝駐車場G
平和の滝駐車場
予報通り、いい天気の休日、久々に手稲山に登ってみることにしました。半日予定の山行、そう暑くもならないだろうと水分1リットル、コンビニで団子や菓子を買い求め平和の滝駐車場へ向かい午前8:00には満車で路肩に駐車しました。自販機と簡易トイレのある駐車場です。札幌市西区にある平和の滝、初めての方は下のグーグルマップか「平和の滝ルート検索」でご確認下さい。↓
平和の滝登山口です。
マラソン大会も開かれるので以前より道が良くなっています。
平和の滝入口~山頂
入り口に登山道案内があります。特に専門的なGPSなどはいらない整備された登山道ですので初めての方でもリラックスしてハイキングを楽しめます。ただし体力によっては後半がかなり苦しなる、本格登山道です。最初に目指す修景名所の布敷の滝までは2.5キロでほぼ中間地点、その後が難所のガレバを含む3キロの行程です。↓
登山スタートも路傍をきょろきょろで花があると私の登山はあまり進みません。キツリフネは沢ルートのこのコースにお似合いです。↓
札幌近郊の山々でこの時期は良く見かけるキンミズヒキ。↓
初めて見ましたがヤマトシジミのようです。調べてみると南方系の蝶で北海道では珍しい蝶です。花を見ていると自然に蝶もセットになってきます。↓
手稲山でもトリカブトは自生しています。↓
今日一番の驚きはカラフトダイコンソウ。花季はとうに過ぎているのに一凛だけ残っていました。たかが路傍の花にも生命の不思議あり。↓
1キロメートル地点に砂防ダムがあります。踏み跡明瞭で川辺まで下りられますので、急がない方は涼をとるのもいいでしょう。↓
前半は沢沿いに作られた登山道です。勾配も緩く、琴似発寒川からのマイナスイオンを感じながらの散策です。↓
もふもふとしたサラシナショウマの花↓
沢沿いルートの最後にベンチがあります。ここで休憩したり涼をとる方が多いです。↓
ベンチを過ぎると沢から離れ、本格的な登山のスタートになります。自然歩道の案内に従い、先ずは修景名所の布敷の滝を目指します。↓
10分ほど登ると敷設の滝が見えます。マイナスイオン感がすごいです。何度も登っていますが毎回撮影してしまう写真スポットです。登山道はこの滝の横を進みます。↓
川沿いにはノラニンジンが自生していました。↓
長い急登ですので、私は途中で休憩する場所を決めています。湧き水が沸いている箇所で一休み、札幌市によるとこの水の飲用は禁止となっています。↓
開けている通称ガレ場。この山の難所です。転ぶと怪我が必至の箇所ですので、それぞれのペースで慎重に進んでいます。どこからでも登れそうですが、ルートを外れると藪で立ち往生しますので、赤ペンキを忠実に追うのが間違い無いです。↓
ペンキは更新されています。今年は間違いやすい分岐に×印がついていて解かりやすくなっていました。↓
ナナカマドがほんのりと染まりだしてきました。今年の紅葉が始まりだしています。↓
長く、苦しい急登のガレ場を過ぎると再び緩やかになります。稜線に取りつきました。ひと息つきながら登山をできます。↓
稜線にはアキノキリンソウや、ヤマハハコの群生が見られました。↓
見晴らしのいいケルンに着きました。奥に札幌岳が見えました。その手前に百松沢山南峰と百松沢山北峰、烏帽子岳が見えています。↓
札幌市内の方向。市街地手前に円山、藻岩山、三菱山が見えました。その手前が三角山、大倉山、奥三角山の稜線。↓
ケルンからの眺望も良く、足を止める価値があります。手前の平べったく見える迷沢山越しに右奥に余市岳、定山渓天狗岳や羊蹄山も望めました。
山頂と下山
連絡道路にでてしばらく歩くと山頂広場に到着します。手稲神社のお稲荷さんがお出迎えしてくれます。↓
手稲神社の奥宮でお参りしました。↓
手稲山の三角点にタッチ↓
札幌50峰、標高1023m手稲山、登頂↓
山座同定用に看板がついています。見比ながら楽しめます、手稲山っていいね。↓
手前の迷沢山越しに、左から、無意根山、定山渓天岳岳、羊蹄山、ヒクタ峰、↓
中央奥のピークが余市岳、その右手に拡がる白井岳と朝里岳稜線↓
下山中にはアゲハ蝶が休んでいました。↓
ケルンに戻り、恵庭岳、空沼岳を愛でる。↓
下山中、本日の新たな気づきは8合目の手書き標識。
本日も安全登山、下山して平和の滝でクールダウンしました。↓
本日も老若男女、多くの方がハイキングやトレランを楽しんでいました。ガレ場でスライドした方々も本日のコンディションなら苦登も報われたでしょう。手稲山は藻岩山と並び、札幌を代表する人気の名山ですのでハイキングを楽しんでみるのも良いでしょう。
ハイキングで気になるお天気と登山指数はテンクラから↓
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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