札幌中心に道内の山々をのんびり歩いているヤマプラです。
3月のとある休日、風は強いものの予報通りいい天気で雪山登山が楽しめると思い白井岳に向かいました。今回は札幌50峰に数えられるバックカントリースキーで人気の白井岳に登った時の登山記です。
◇◇◇◇◇目次◇◇◇◇◇
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白井岳とは
白井岳は札幌市南区定山渓に位置する標高1301.3mの山で、札幌圏で最高峰の山である余市岳を主峰とする山塊の一座です。同じく稜線で結ばれる朝里岳とともに「余市三山」と総称されています。登山に関しては夏ルートは過去にあったそうですが現在は持っておらず冬山専用の山です。朝里岳国際スキー場の横にある朝里沢川を下るバックカントリースキーが人気でよく晴れた連休翌日等にはスキーやスノーボーで下ってきたトレースが明瞭です。登山者もこのトレースを利用すれば体力的には比較的楽に登頂することができます。
山名由来は諸説ありますが人名では無く南斜面の沢にある左股川があり、この沢が白井川の源流のひとつであります。白井川の源流である山であることから白井岳と呼ばれるという説が有力です。↓
白井岳駐車場
白井岳登山の駐車場は札幌市南区定山渓と小樽市朝里を結ぶ道道1号小樽定山渓線沿いにある朝里岳国際スキー場の駐車場を利用すると便利です。小樽定山渓線は冬季間は19:00~7:00の間通行止めです。国際スキー場に入り建物前を通過して一番奥の駐車場が朝里岳沢川ルートの入口となります。↓
クーグルアースにプロットしたのは国際スキー場一番奥の駐車場。初めて国際スキー場に行く方の参考になれば幸いです。誘導員が配置され順次誘導しようと手を振っていますがひたすら直進して一番奥の駐車場に向かいました。最後に案内される駐車場のようで下山すると満車でしたが朝一番だとガラガラです。↓
白井岳登山所要時間・地図
登山用アプリヤマレコに記録した山行記録です。
登山時間は性別、年齢、体力により大きく変わりますので目安とし、時間に余裕をもって楽しんで下さい。(登山日2月14日、3月5日)↓
距離 : 8.5キロメートル
高低差 : 649m
所要時間 : 4時間25分
休憩 : 11分
レベル : 冬山初級者向け(良コンディシヨン時)
主なコースタイム
国際スキー場駐車場7:50→
→10:27白井岳10:38→
→12:15国際スキー場駐車場
白井岳山登山ルート
白井岳・朝里岳の朝里沢川ルートへの取り付けは国際スキー場駐車場の一番奥からになります。除雪用の重機が駐車している左角から入林します。↓
すぐに除雪された道路に出ます。バックカントリーから降りて来た方が直接ゲレンデへ出られるようになっているのアクセス路です。↓
アクセス路の除雪が途切れた所から再び入林します。ここから本格的にバックカントリーになります。↓
トドマツやシラカバが自生する静かな沢歩きが続きます。
沢を歩いていると木陰から朝里岳が見え始めました。↓
正面に朝里岳と白井岳を結ぶ稜線が見え始めました。GPSでは前回通ったルートと違っていましたが、先客のトレースを利用させてもらい体力を温存しながら進みました。多少通り方が違っても目的地はあの稜線です。トレースがたくさんある場合は登りで利用したものを探して利用させてもらいます。スキーの下りを追うと追いきれない場面も出てきます。↓
朝里岳沢川のツインモンスター。↓
白くなだらかな平原を進みます。稜線への取り付けまでもう少し。↓
沢登りを終え、稜線へ取り付きます。ここからしばし急登です。↓
我慢の急登、先客のトレースが丁寧にジグを切ってあり助かりました。↓
一旦緩やかになりました。先客の姿が見えたが朝里岳の方に行ったようでした。このルートで朝里岳に行くこともできますが遠回りになります。↓
第一目標としていた稜線に間もなく到着。退屈な沢歩きや苦しい急登りを乗り越えて登山が楽しくなり始める時がきました。↓
石狩湾の眺望が広がりだしました。左手に春香山、右手に銭函南岳が見え始めました。↓
白井岳の北側に延びる稜線。左端のピークが上白壁(長白陵)。↓
広い稜線に到着。ゆるゆると白井岳ピークに向かいます。↓
稜線はかなり風が強くトレースもかき消されていきます。長居は出来そうにありません。↓
ただ、天気はとても良い、純白の世界。↓
朝里岳のピークもご機嫌です。ただ風が強いので縦走はやめておくことにします。とても樹氷が綺麗な山なのでまた樹氷が見られるころ登ることにしよう。↓
手前、低いほうからタケノコ山、下白壁、上白壁と連なる稜線。中央奥が銭函南岳。↓
山頂ロックオン。↓
余市岳が見え始めました。↓
朝里岳。↓
本日は羊蹄山もご機嫌。↓
羊蹄山と余市岳のツーショット。↓
暖冬であきらめていた樹氷が山頂付近にかろうじて残っていました。↓
白井岳山頂
山頂に到着、広くて小さい木が数本自生しているだけです。以前山頂標識が付いていた木が無くなってる。↓
先ずは眺望を楽しむことにしました。お隣の朝里岳。↓
余市岳。↓
左から無意根山、羊蹄山、余市岳。↓
羊蹄山↓
無意根山。その手前に長尾山、千尺高地、大沼山、美比内山と連なる稜線が見える。↓
春香山。↓
写真中央、銭函南岳。↓
銭函南岳、奥手稲山、星置山、手稲西峰、手稲山本峰、ネオパラ山と続く稜線。↓
手稲山にズーム。↓
写真中央の双耳峰が百松沢山北峰、百松沢山南峰、烏帽子岳、神威岳と続く稜線。↓
烏帽子岳にズーム、よく見ると右手にフッズスキー場のある豊栄山と豊平山が見えていました。↓
写真中央のピーク、相変わらず良くわからないが手稲山のお隣、送電線を持つ迷沢山。↓
手前ヒキタ峰、奥に定山渓天狗岳も近すぎてて頭だけ。空沼岳、狭薄山、札幌岳は霞んでなんとなくわかる程度でした。↓
動画は1分でまとめました。↓
うろうろと探して見たが山頂標識は無くなっていました。札幌50峰で手作り標識やるとは思っていなかった。GPSで三角点踏みを確認。↓
白井岳下山
では朝里岳を見ながら下山します。↓
余市岳を見ながら下山↓
今年のラスト樹氷かな。↓
稜線が地吹雪でしたので帰りルートをロストしないよう、森の入口につけて置いたピンクテープ。森の中に入ればトレース明瞭で一安心。↓
山腹は白い世界。↓
春香山や石狩湾を見ながら下山。↓
さっきまで居た白井岳を振り返る。↓
本日も安全登山、お疲れさまでした。↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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