札幌中心に道内の山々をのんびり歩いているヤマプラです。
今回は大雪山の北海道100名山、旭岳から黒岳を9月中旬、紅葉目当てで日帰り縦走した時の登山記です。(登山日9月17日)↓
旭岳は日本最大の国立公園である大雪山国立公園の主峰であり、標高2291mを誇る北海道最高峰の山です。
標高1600mの姿見駅まで旭岳ロープウェイで上がることができ、早朝から登山客が切れ間無く訪れている人気の登山コースです。
ロープウェーを利用すれば登山時間はそう長く無いので、登山ビギナーや家族連れの方でも挑戦しやすい登山道です。↓
黒岳は大雪山で最も早く開かれた登山道を持ち、道内観光の目玉である日本最速の紅葉を愛でることができる山です。
登山愛好者のみならず、写真スポット、観光スポットとして毎年多くのメディアに取り上げられる人気の山です。↓
人気の両座を縦走する日帰りのルートで登山愛好者には魅力たっぷりですが、帰りの足を考えるとソロ登山での計画に躊躇していました。
今回、秋の3連休を利用し、縦走の前泊を旭岳温泉、後泊を層雲峡温泉に宿泊、自家用車の移動を妻に頼むことで念願がかないました。
人気の旭岳からスタート、黒岳を縦走するルートは複数計画できますが、今回は未踏の北海岳を経由するルートを散策することにしました。
今回の山行記録はコチラ↓
距離 : 18.0キロメートル
高低差 : 1600m
所要時間 : 7時間33分
休憩 : 途中休憩含み1時間16分
レベル:旭岳→初心者者向け
:旭岳、黒縦走→中級者向け
主なコースタイム
旭岳山麓駅7:58→(ロープウェー)
→8:10姿見駅→
→8:25姿見の池8:30→
→9:52旭岳10:00→
→11:41北海岳11:50→
→13:09黒岳石室→
→13:29黒岳13:40→
→14:34黒岳7合目リフト乗り場14:50→(リフト)
→15:03黒岳5合目リフト乗り場15:04→
→15:09黒岳ロープウェー黒岳駅15:17→(ロープウェー)
→15:30黒岳ロープウェー層雲峡駅
前泊は以前利用して気に入った、かけ流しの源泉と洗練された食事自慢の宿、旭岳温泉ディアバレーで命の洗濯。
源泉の朝風呂と自慢の朝食も満喫した後は大人の遠足、お愉しみの旭岳から黒岳の縦走です。
旭岳ロープウェーに8時の便に乗り込みました。
車窓から見える旭岳の紅葉も美しく、序盤は気分アゲアゲの観光モードです。↓
姿見駅に入山届の記帳所があります。
縦走の場合、ここで入山届、黒岳ロープウェーの黒岳駅で下山届に記帳します。↓
姿見駅から園路が整備されています。
チングルマの紅葉を見ながら先ずは姿見駅に向かいます。↓
観光スポットの一つである姿見の池に到着しました。晴れていればミラー旭岳を撮影することができます。↓
姿見の池から園路を離れ旭岳の登山道に入ります。
今回のルートを確認。
旭岳から間宮岳分岐を右回りしてに北海岳経由で黒岳に向かいます。
旭岳の山頂までは2.6キロでした。↓
登山道から40m離れた所に第5展望台があります。
オプタテシケ山や美瑛富士、美瑛岳、十勝岳、富良野岳が一望できます。↓
登山道に戻りました。
火山の山らしく、どこからでも登れそうですが、順路にロープが張られていて初めての方でも迷わないよう整備されています。途中の噴火口を見ながら高度を上げていきます。↓
6合目を超えたあたりから写真左手前の標高1924mの小化雲岳越しに標高2141mのトムラウシ山の頭が見えだしました。↓
麓を見ると忠別湖が見えました。
暑寒別岳を主峰とする増毛山地もうっすらと奥に見えていました。↓
上を見上げるとピークが近くに見えます。
2800万年前の火山の爆発で切り裂かれて現在の形になりました。↓
7合目あたりから旭岳の雄大な裾野を見下ろしました。
山々は左手前に忠別岳、その左に化雲岳から小化雲岳へ続く稜線、中央にトムラウシ山、右手にオプタテシケ山から連なる十勝岳連峰が見えました。↓
左を見ると石狩岳からユニ石狩岳に連なる稜線も見えていました。↓
9合目まで標高を上げました。孤高の名峰トムラウシ山を同じ標高目線で撮影。↓
同じく十勝岳連峰。↓
登山道の右手に金庫状の岩が見えてきました。ニセ金庫岩です。↓
そしてその上、左手にででくるのが下から見えていた金庫岩です。↓
金庫岩とその奥に石狩岳、音更山、ユニ石狩岳に続く稜線が見えます。↓
ピークに到着。しばしその眺望を楽しみました。先ずは道中見えていた忠別岳、化雲岳、トムラウシ山と十勝岳連峰を改めて振り返ります。↓
左手前の小さく見えるピークが黒岳、烏帽子岳。
奥に無利岳、無華山の稜線も見えました。
その右に赤岳、小泉岳、白雲岳と続くなだらかな稜線。
北海道100名山、大雪の主峰旭岳登頂。↓
表大雪の名山もすぐそばに望むことができます。
左が安足間岳と比布岳の2200mクラスの稜線、中央ピークが北海道第2の標高を誇る北鎮岳、右手のすり鉢は熊ケ岳、荒井岳、間宮岳の稜線が丸く囲われて出来ています。
北鎮岳↓
安足間岳と比布岳↓
黒岳と烏帽子岳↓
本日の目的地、黒岳は見えています。
お鉢平の分岐を次の目標にして下山します。↓
お鉢平方向に下山しましたが、かなりの急勾配のザレ場でした。
足元も滑りやすくて、本日のルートの中では一番緊張した登山道でした。
登山中、うっかり転ぶこともありますが、その衝撃からの回復で余計な体力を消耗するので、できるだけ転びたくありません。↓
大雪は間もなく冬ですが、まだ雪渓が残っています。旭岳の万年雪渓です。↓
緊張の急傾斜を過ぎると緩やかな稜線歩きとなりました。
裏旭のキャンプ指定地に到着です。
写真左が熊ケ岳。案内板にありませんが左に曲がりそちらに向かう分岐ルートがあります。ここは直進です。
熊ケ岳の横をトラバースする登山道を登っていくチングルマと紅葉が見られました。↓
平なピークに到着。GPSを見ると荒井岳と名付けられていました。
振り向き、先ほどまで居た旭岳とトラバースした熊ケ岳のピーク。↓
ときおり艶やかな紅葉も見られた稜線歩きでした。↓
お鉢平の分岐に到着しました。左に行くと北鎮岳を経由して黒岳、右は北海岳経由で黒岳です。本日は予定通り右に進みます。↓
お鉢廻りは人気のルートですので多くの方とスライドやパスがありました。
のんびりとお鉢紅葉を見ながらの登山です。↓
次の目的地、北海岳のピークが見えてはました。
ゆるやかな稜線歩きが続きます。
さらに黒岳まで続くこれから歩く稜線も見えています。↓
北海岳の山頂広場に到着しました。
白雲岳に向かうルートとの分岐にもなっている主要ポイントです。↓
北海岳登頂↓
北海岳分岐より左ピークが赤岳、中央のちょっとしたピークが小泉岳、右が白雲岳↓
同じく北海岳より本日の最終ピーク、黒岳を望む。次の目的地、黒岳石室までは2.7キロでした。↓
北海岳を下り黒岳が近づいてくると再び徐々に紅葉が目立ち始めました。↓
あっと言う間に行ってしましましたが、エゾシマリスにも会えました。↓
紅葉を見ながらゆるゆると進みます。↓
お昼を過ぎたのでリュックを下して補給休憩。
旭岳ロープウェーの売店で購入した北海道名物の羊羹パン。
60年近く北海道に住んでいるが北海道名物だと初めて知りました。
秘密の県民ショーにも登場していたそうです。
中に白餡と甘い豆が入っていて小さいながらもエネルギー補給に丁度良かった。
雨脚も強まりだしたのついでに雨装備に変更しました。↓
ここから秋感漂ういい感じの紅葉ルートが出始めました。写真を撮りながら進みます。時折、見事な紅葉絨毯も見られました。↓
紅葉を眺めにながら進んでいるとあっと言う間に黒岳石室に到着。
ここから黒岳に向かい登りますが800mwで20分程です。
雨が気になりましたので先を急ぐことにします。↓
雨が強まりだしてきました。黒岳ピークをロックオン。↓
まだイワギキョウが残っていました。見逃さず撮影。本日は2輪見られました。
雨と爆風の中、北海道100名山黒岳登頂。
山頂標識で撮影順番待ちをしていたのですが、前の女の子が痛い、痛いと泣き叫んでいます。お母さんが写真とるからじっとしていろと言っていますが、爆風で手間取っていました。↓
7合目のリフトまで1.7キロ、雨の中やや急ぎ気味で下山します。
黒岳山頂付近の紅葉は終わっていましたが、中腹の黄葉はまだ残っていました。
ローソク岩付近の黄葉。↓
そして見事な中腹の黄葉、思わず声がでました。「イランカラㇷ゚テ、カムイミンタラ(こんにちは、神々の遊ぶ庭)」↓
7合目のリフト乗り場からは自動落下の空中散歩です。
リフトとロープウェーの片道料金は1900円でした。
7合目の売店で購入し、下山届に記帳してリフトにのりました。↓
雨の中、空中遊泳で下山です。
未練がましく途中の紅葉を撮影。↓
リフトを下りて5分歩とでロープウェー黒岳駅です。
あいにくの雨でしたが、観光客で賑わっています。↓
ロープウェーで10分程で層雲峡です。
本日も楽しい一日、安全登山お疲れさまでした。
本日は源泉かけ流しの層雲峡温泉マウントビユーに予約いれてありますので、温泉でゆっくりあったまります。↓
旭岳ロープウェーは有名な観光名所です。旭岳登山口の駐車場はこちらから。↓
気になるお天気、大雪山旭岳のテンクラはコチラから。
他の北海道百名山、登山記はこちらから↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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