札幌中心に道内の山々をのんびり歩いているヤマプラです。
今回は大雪山の北海道100名山、黒岳、北鎮岳、愛別岳をの三座を9月上旬、日本最速の紅葉目当てで日帰り縦走した時の登山記です。↓
黒岳は大正13年と大雪山では最も早く登山道が開かれた標高1984mの北海道100名山に数えられる山です。
1967年にはロープウェーが完成し、大雪山の中では最も楽に山頂に立てる山となっていて、筆者が登山時も始発便から多くの人で賑わっていました。
ロープウェーとリフトを利用すると7合目まで登ることができます。
その後は急登が続きますが、天候が良ければ初登りの方でも特に危険は無いので、紅葉シーズンにはその苦登が報われる絶景が広がります。↓
北鎮岳は、大雪山旭岳に次ぐ、北海道第2の標高2244mをほこる北海道100名山の山です。
直接の登山道は持っていないので、今回の黒岳からの縦走か愛山渓の登山口を利用して登る山です。↓
愛別岳は表大雪最北に位置する標高2111.7mの山です。
大雪山登山道との分岐から山頂までの道は登山道として整備されておらず、よーく見ないとわからない踏み跡や這って登り下り(通称、貞子登り)もある難コースです。初心者の単独行動や悪天候時の登山は推奨されていません。
北海道夏山ガイドでは愛山渓温泉から登るのが一般的と紹介されています。
本日も愛山渓側から登る方多数とスライドしました。
日帰り装備で黒岳から北鎮岳、比布岳と乗り越えて縦走して登頂したのは私一人でした。
少々急ぎましたが、結果的には時間的にも余裕有り、とても面白い縦走ルートでした。↓
本日の山行記録はコチラ↓
距離 : 22.1キロメートル
高低差 : 900m
所要時間 : 9時間54分
休憩 : 途中休憩含み1時間07分
レベル:黒岳→初級者向け
:黒岳、北鎮岳縦走→中級者向け
:黒岳、北鎮岳、愛別岳縦走→上級者向け
主なコースタイム
S黒岳ロープウェイ黒岳駅06:2106:26黒岳リフト五合目乗り場06:2706:56黒岳リフト七合目乗り場07:1407:58黒岳08:0708:25黒岳石室08:58お鉢平展望台09:17北鎮岳分岐09:36北鎮岳09:4510:37比布岳10:48安足間岳10:5411:40愛別岳11:4212:34比布岳12:4313:35北鎮岳13:3913:50北鎮岳分岐14:11お鉢平展望台14:42黒岳石室15:06黒岳15:1015:50黒岳リフト七合目乗り場15:5516:09黒岳リフト五合目乗り場16:15黒岳ロープウェイ黒岳駅16:15ゴール地点G
6時30分の黒岳ロープウェーに乗車できました。
車窓からは美しい北大雪山々が見られ、浮き浮きします。
雲上の美しい単独峰は屛風岳のようです。
楽しい一日になりそうです。
10分ほどの自動運転で5合目まで、この先は7合目までリフトがあります。
とっていいのは写真だけ、残していいのは足跡だけ、了解!↓
リフト乗り場まですんごい行列、待ってられなぁ~い。↓
7合目まで500mくらいです、ここはハイクアップ!↓
行列に並ぶのをやめて、大正時代に開かれた歴史ある登山道を貸し切りにして散策をしました。
登山道より早くも日本一早いと言われる紅葉が見えだしました。
お~と感嘆の瞬間、歩きで正解。
序盤に数輪のリンドウ。まだお休み中でした。
ウメバチソウ見逃しません。↓
登山日和、めっちゃピーカンでした。↓
道中からの雲上北大雪の山々。
屏風岳の右に見える美しい稜線は武利岳と武華岳のようだ。これは格別の眺望。↓
路傍の紅葉もいい感じで始まりました。
静かな貸し切り登山道を登り7合目に着くとやはり混んでいました。↓
登山届に記帳するのに15分かかりました。↓
では、改めて登山再開、最初はかなり混んでいます。
しばらく行列に沿って登ることにしました。
路傍に艶やかな紫のトリカブト、見逃しません。
ミヤマアキノキリンソウはこの時期の高山のお約束。↓
秋の登山道は飽きないなぁ。登山中に皆さん写真撮っています。
せっかくの遠征登山、上も見てますが、下も見逃しません。
ヤマハハコを確認。↓
8合目を過ぎると行列もほどけてマイペースで登れるようになりました。
初めてのぼりました。
圧巻の大雪山。↓
標高1984m、北海道100名山黒岳に初登頂です。↓
次に向かうは黒岳の石室です。一旦下ります。
路傍にイワギキョウが咲いていました。
今回のルートでも各所で散見されました。
下っていくと黒岳の石室が見えだしました。遠目からも賑わっています。
赤、緑、オレンジに加え、万年雪の白、見事な光景でした。↓
各所に見られる大雪の万年雪渓。
ひと夏過ごしてしまうんですね。↓
北鎮岳や凌雲岳をバックにする黒岳石室と天空紅葉、万年雪渓、ピーカンブルー、ここの感じもとてもいい。↓
黒岳石室に到着しました。
休憩されている方やキャンパー多数。
私は愛別岳まで行って日帰りで帰る予定ですのでここは通過点、先を急ぎます。↓
次に向かうは北海道で2番目の標高を誇る北鎮岳。
ここから3.2キロで、意外と手軽な100名山の縦走ルートでした。
登山道は良く整備されており、案内標識も充実。
登山ログはとって歩きますが、GPSの出番はありません。
では、しばし大雪の紅葉をお愉しみ下さい。
滝が見えました。
硫黄臭がする白濁した滝でした。↓
圧巻の紅葉の中にも艶やかなブルー、ミヤマリンドウ目覚めていました。
大雪山のお鉢展望台に到達、ここも大雪山の見所の一つでお鉢回りは名観光ルートです。私の本日の目的は百名山の縦走で本日は回りませんが、このルートもいずれブログにアップしたい魅力的なコースです。自然の生み出したキャンパス。↓
歩を進めると、狙いの百名山、北鎮岳の手前ピーク、凌雲岳が見えてきました。
標高は黒岳より高い2125mになります。
正式登山ルートはありませんが、この山も踏み跡がありピークハントも可能そうでしたが北海道の夏山ガイドでは紹介されていません。登山道はこの山をトラバースしています。↓
都会では良く見るカラス、天空のこの地でまるまると太っています。↓
見事な紅葉を愛でながら、アラカン親父の凌雲岳グレートトラバース。↓
稜線に取りつき、北鎮岳ロックオン。↓
北鎮岳までは間もなく。
旭岳から登るルートの合流点です。
左のチョンとしたのが忠別岳、その右のチョンが化雲岳、そして中央が以前行ったトムラウシ。
トムラウシはガスガスだったの登り直してからブログアップします。
北海道の主峰、旭岳の右に十勝岳、美瑛岳まで望まれるすんごいビューポイント。↓
北鎮岳よりお鉢を見下ろします。難易度は中級、登山始めた価値があったなぁ。↓
北海道100名山、標高2244m北鎮岳登頂!
先客も数組あり、黒岳だけでは物足りない方にはいいルートです。
さぁ~て補給します。まだまだ先がありますので。
コンビニで買い出ししますが、日帰り装備の縦走ではすぐに食べれて、しっとりとした補給食を選ぶことが多いです。本日はチャーハン、ウメー。↓
孤高の名峰、トムラウシと北海道の主峰、旭岳のツーショト。これは北鎮ならでは。
赤岳、小泉岳の裾野も色づいています。↓
さて、次の愛別山に向かうべく下山開始。
路傍に咲く黄色い花、メアカキンバイ、夏の花ですがまだ残っていました。
小さいながらも葉っぱが紅葉しています。↓
左のザレたピークは安足間(あんとろま)岳、中央ピークがこれから乗り越える比布岳、
右手の尖峰が本日の目的地、愛別岳。↓
程なく比布岳をロックオン。↓
比布岳登頂。本日3座目です。↓
ここまで来ると安足間岳がすぐそばでした。
愛別岳との分岐を見落とし結局ピークハントすることになりました。↓
この辺にもう花は無いのにヒオドシチョウが飛んできていました。↓
安足間岳の山頂には何もありませんでした。
安足間岳より愛別岳を見降ろします。
ここからでは登山道があるようには見えません。↓
愛別岳へ向かう分岐の看板がありました。
よーく見るとジグを切った踏み跡があり、下に女性のグループ客もいました。
これは行くしかない。↓
今までの散策ムードから一転、こちらは登山道として整備はされていません。
カメラを一旦リュックに戻し、ザレた細稜線やロックなガレバを貞子登りで登頂しました。北海道100名山、標高2113m愛別岳登頂、三角タッチ。↓
先程まで居た安足間岳などを見て少し休憩と思いましたが↓
先客の方は2名、山頂で意気投合して話が弾んでいます。
私は北の方からガス接近、やな予感がしたので速攻で下山することにしました。↓
岩場をつかまりながら慎重に下山します。
高所恐怖症の方はやめた方がいいです。↓
数年前に滑落事故が発生した難所。次回来る時はゆっくりしたいが、ガスが追ってくる。↓
急ぎ足で登山道に戻り、振り向くとガス!
逃げ切り成功、安心の瞬間でした。
ちなみに下山中に道警の山岳パトロール隊とスライドしましたので山頂にいた方は大丈夫でしょう。↓
とりあえず比布岳まで戻ってきました。ここまで戻れは少々コンディション悪化しても大丈夫でしょう。おやつタイム、何にするかな。
水分、塩分、カロリーを補給します。↓
ガスの切れ間から未練がましく最後のお鉢。↓
きまぐれオレンジロードからの黒岳。↓
本日最後の登り、黒岳ロックオン↓
山頂標識が見えました、本日のラス登!↓
黒岳の山頂まで戻ってきました。
しかし小雨が降ってきた、まぁ、こんだけ遊んだからいいかぁと雨装していると↓
最後になんと虹、にぃじぃ~、レンンボー。
数名の方が気づいて皆さん感動、写真とりまくり。↓
登りの時より下山中の方が紅葉の色が濃くなっていました。
常連の方が来週あたりピークだろうと言ってました。↓
7合目のリフト乗り場に着くと本格的に降ってきました。
登りでは歩きましたが、下りはリフトを利用することにしました。
しかし、これは失敗、天気が悪いとリフトは超ノロノロ運転で遠くで雷が鳴るたびに止まりそうになり、めっちゃ不安でした。
歩いた方がよかった。
5合目の黒岳駅も一時運航見合わせで100人以上が待機してしました。
雷が去り、30分程で運行再開。秋山の天気はコロコロ変わります。↓
本日も安全登山、雨に打たれた登山の後はやっぱりラーメン。
層雲峡の登山軒で旭川醤油ラーメン、魚介香る旭川ラーメンで生き返りました。↓
黒岳ロープウェーは有名な観光スポット。
駐車場はコチラから↓
気になるお天気、黒岳のテンクラはコチラから。
他の北海道百名山、登山記はこちらから↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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