yamapura’s blog

大人の遠足日記

ニセコアンヌプリ登山 初心者向け!大人気!ニセコ山の家コースと360度パノラマ見どころ解説

ニセコアンヌプリ(京極町道道478号より)

札幌中心に道内の山をのんびり歩いているヤマプラです。今回は道央で大人気の登山道、ニセコアンヌプリのニセコ山の家コース登山道と山頂からの360°パノラマ絶景見どころ案内です。5つの夏山登山道を持つニセコアンヌプリですが一番人気の山の家コースは特に人気が高く良く晴れた休日には駐車場の車の流れが途絶えません。手軽なドライブ&絶景ハイキングルートをお探しの方の一助になれば幸いです。

目次

ニセコアンヌプリとは

ニセコアンヌプリは標高1308m、後志管内のほぼ中央に位置するニセコ比羅夫から雷電峠に連なるニセコ連峰の主峰で有り、北海道100名山に選定されています。冬は4つのスキーリゾート施設、夏季には5つの登山道を持っており通年アウトドアレジャーを楽しめるスキー、登山愛好者はもとより家族連れのハイキングルートとしても大人気の一座です。↓

ニセコ連峰(無意根山より)

ニセコアンヌプリ山の家コース駐車場案内

ニセコアンヌプリ山の家コースは現在閉館となっているニセコ山の家の前に無料の広い駐車スペースを持っています。

旧山の家

また道路向かいの五色温泉インフォメーション側にも舗装された駐車場と水洗トイレが有ります。↓

登山口前にも駐車場が有りますがこちらはニセコ五色温泉野営場利用者向けとなっており、日帰り利用でも有料となっていますのでご注意下さい。

場所はニセコ町に有る道道58号倶知安ニセコ線沿い、五色温泉の向かいとなります。初めての方は下のグーグルマップか「五色温泉ルート検索」でご確認下さい。公共交通手段はJRニセコ駅から五色温泉行の便が有ります。こちらはニセコバスの公式サイトにてご確認下さい。

五色温泉

ニセコアンヌプリ山の家コース登山所要時間・難易度

途中、写真を撮りながら登った山行記録です。夏山ガイドによる標準タイムは登り1時間30分、下り1時間となっていますが年齢、性別、体力により個人差が激しいので目安とし、余裕を持ってハイキングを楽しんで下さい。(登山日8月12日)↓

  • 距離 : 7.5キロメートル
  • 高低差 : 560m
  • 所要時間 : 3時間01分
  • 休憩 : 22分
  • レベル : 初級

主なコースタイム↓

  • ニセコアンヌプリ山の家コース登山口08:13→
  • →9:43ニセコアンヌプリ10:05→
  • →11:13ニセコアンヌプリ山の家コース登山口

ニセコアンヌプリニセコ山の家コース登山

札幌から中山峠を越えて100キロ、山の家前の駐車スペース前の車はまだ少ないが野営場でキャンプして早朝登山を楽しむ方も多数いる人気の登山道だ。本日は熊スプレーは持たず鈴だけ装備して登山開始。暑くなる予報につき念のため水分は熱中症緊急用の経口補水液と凍らせたスポーツドリンク1リットル装備。実際の使用はスポーツドリンク0.5リットルでした。先ずは野営場に向かって登ります。

標高750mから登山開始が1300mを超える高山にも関わらずニセコアンヌプリの難易度をぐっと下げてくれます。テンクラ予報はCの登山不向きとなっていたが到着してみるとまずまずのコンディション、本日は良い方に外れてくれた。

ニセコアンヌプリ

同じく野営場からお隣のイワヲヌプリを愛でる。↓

登山口には登山ポストが有りますので氏名、住所、連絡先、入山時間、下山予定時間を記入して入山します。

本日の予報は30度越えの猛暑予報、早朝から日向にいるとジリジリと暑さが痛いが森に入ると意外と爽やかで涼しい。(熱い時もあるけど登山あるある)これなら楽に登れそうだ。入山してすぐに山頂まで2500mの標識が有ります。500m置きに標識が有りとても目安になる。序盤は階段登り、万年泥濘も有るがすぐに無くなります。↓

8月の時期、序盤から山頂直下までアキノキリンソウやヨツバヒヨドリが多く見られます。

アキノキリンソウ

ヨツバヒヨドリ

登山開始から10分、標高850mの見返坂コース分岐に到着。山頂は左、標識も出ていて迷いの心配は有りません。見返坂コースはニセコアンヌプリ国際スキー場から見返坂を登り、お隣のモイワ山とのコルを通って取り付くのか。かなり距離が延びるなぁ。

標高を上げるとヤマハハコも散見。

ヤマハハコ

登山開始から15分程で2000mの標識、緩やかだがリズム良く高度を稼げる良いコースだ。

2000の標識を超えてからハイオドキリの群生が多く見られる。艶やかな黄色が登山道を彩っています。

振り向き、視界が開け南峰、北峰から成る美しい双耳峰のニトヌプリが見えてきた。右側の北峰がピークで標高1080m。

お隣のモイワ山。稜線続きの登山道とニセコモイワスキー場を持つ山です。標高838.9mあるがここからだと小さく見える。↓

30分程歩いて遭難者のケルンが有る標高930mのコブに出ます。広い広場が有り見晴らしも良いので一息つくのに丁度良い。先を急ぐ方もいるが私はここで水分補給。

ニセコ町を挟み正面に昆布岳。↓

標高1116m、北海道100名山イワオヌプリ(硫黄山)。

山頂からもニセコ連峰を同定できるが雲行きが怪しいので先にやっておこう。標高1000mクラスのピークを多く持つニセコ連邦、このニセコアンヌプリとお隣イワヲヌプリの他、目国内岳(めくんないだけ)と雷電山の四座が北海道100名山に選定されています。

目指す山頂を見て出発、左手が1308mピーク。↓

登山開始から40分程で頂上まで1500mの標識。ここまでは急登も少なくノーストレス。

更に10分程進み曲がりくねったダケカンバ帯が見られます。強風で上に成長できずに低く横に曲がってダケカンバのトンネルになっている。

標高1065mに有る広いガレバに到着、正面の稜線を登ります。急登に見えるが登山道は丁寧にジグを切って開削されています。再び藪に入るあたりが山頂まで1000mの標識。

1000mの標識を通過。↓

更に高度を上げ見晴らしの良いハイ松帯に入るとワイスホルン越しに積丹の山々まで見えてきた。中央手前が標高1045.3mのワイスホルン。↓

積丹の双耳峰、左標高1297.7m余別岳、右1255.4m積丹岳。↓

ジグを切ってあるがしつこいロックな急登に飽きてきて、「まだかぁ~まだかぁ~」と思い始める。山頂まで500mの標識を見てモチベーションアップ!

急登が続くが標高1260mのコブまで取り付けば跡は楽勝だ。一気にに行くぜ!

春山登山で尻別岳や神居尻山で群生していたチシマフウロが山頂直下に1凛だけ残っていた。色も薄れスケルトン状態、花季ももう終わりのようだ。

ノリウツギは山頂直下で群生していました。↓

シロバナニガナは山頂直下で数凛自生。↓

ヒャッホー、1260mコブに到着、後はお散歩モード。

標高1308m、北海道100名山ニセコアンヌプリ登頂!

一等三角点「似古安岳」。↓

羊蹄山の展望台 ニセコアンヌプリ山頂見どころ解説

山頂はそよ風、テンクラC予報は良い方向にハズレた。お目当ての羊蹄山、過去3登では見えなかったが今回は霞一つ無き絶景、尻別岳と並びニセコアンヌプリは羊蹄山の展望台。↓

その美しき山容は蝦夷富士と呼ぶにふさわしい。

羊蹄山

羊蹄山の右手に胆振の双耳峰、徳舜瞥山・ホロホロ山もくっきりと見えています。

胆振のランドマーク、トクホロの横に同じく北海道100名山にして花の名峰、標高1231mオロフレ山。夏山登山道は軽ルートですがいつかシラネアオイの頃に紹介します。↓

オロフレ山

有珠山をバックに洞爺湖と中島もバッチリだ。↓

洞爺湖と有珠山

遠望も効いている、しばし山座同定を楽しむことにします。羊蹄山の左手が札幌の名峰たち。

先ずは札幌圏の主峰余市岳方面。余市岳方向をゆっくり解説、左手に樺戸山地の北海道100名山、神居尻山ピンネシリの稜線が見えている。朝里三座の朝里岳と余市岳はくっきり、その左に札幌50峰の定山渓天狗岳烏帽子岳。定天の手前、余市岳の右手に広がる稜線に大江山、中の沢、美比内山と続く脈峰が有るがここからだと定天と同化しているようだ。↓

余市岳にズーム↓

定山渓天狗岳にズーム、左から定天Ⅲ峰、Ⅱ峰、Ⅰ峰。↓

続いて札幌圏第二の標高を誇る無意根山方向。

無意根山方向を解説。無意根山の左手に長尾山、無意根山の脈峰ながらも山名を冠する札幌50峰の一座です。左手にぴこっとしたピークが特徴的な中岳。どっから行っても遠い中岳だが私は無意根山を下って中岳に登頂しました。無意根~中岳はハイ松帯、冬ルートで片道1時間。無意根の登り返しがめっちゃきついのでスキーより小回りの利くスノシューの方が良いと思います。無意根山は右からも左からも登っている。良く見ると左奥にも北海道100名山の一座、長い稜線を持つ札幌岳もしっかり写っていた。↓

無意根山、中岳、並河山、喜茂別岳と連なる通称無意根四兄弟。並河山の左奥が先ほど紹介した札幌岳、喜茂別岳の左手に札幌50峰の難峰、狭薄山。冬山登山愛好者でも中々行ける山ではないがその絶景は苦登の価値有り。↓

左、無意根山と右、中岳をズーム。↓

更に札幌方面の南に目をやります。札幌岳、狭薄山、空沼岳、漁岳、小漁山と続く札幌50峰の稜線。↓

札幌50峰の名峰をゆっくり解説。札幌岳と空沼岳を結ぶ札幌圏でも貴重な本格縦走路は遭難事故に伴い現在廃道となってしまった。しかし復活を目指す方々もいるそうで少し嬉しくなった、私も現役引退したら協力したいなぁ、日帰り可能な貴重な本格縦走路、復活すれば観光資源としても有効だと思うけどなぁ。さらに南、支笏湖方面に延びる稜線には同じく札幌50峰の漁岳。↓

恵庭岳方面。↓

漁岳から小漁山と続く稜線の隣に支笏三座の主峰、恵庭岳も見えている。

ニセコ連邦。イワオヌプリ、チセヌプリ越しに北海道百名山、雷電山と目国内岳の稜線が見える。その隣が岩内岳。↓

日本海と積丹半島↓

積丹半島の双耳峰、左標高1298m余別岳と右標高1255.4m積丹岳にズーム。↓

ゴンドラコースの稜線越しに標高1044.9m、北海道100名山昆布岳とその奥に太平洋。↓

昆布岳にズーム、昆布岳の左にうっすらと道南のランドマーク、駒ケ岳まで見えている。↓

昆布岳

昆布岳の右手蘭越方向、本日はご機嫌!道南の主峰、狩場山まで見えました。

標高1520m、北海道百名山狩場山。↓

狩場山

あまりの美しさに何枚も撮ってしまったが最後に未練がましくもう一枚。大手旅行会社によるガイド付きの登山ツアーも組まれる大人気のニセコアンヌプリ。お手軽ながらも行って間違い無しの登山ルートです。札幌からなら朝起きて羊蹄山が見えているかネットのライブカメラをチェックしてから向かっても十分間に合います。

下山はリズム良く、羊蹄山を始め360度パノラマ、胆振、道南、札幌圏、支笏湖、積丹、ニセコ連峰の眺望が楽しめて良いコースを堪能、次回はゴンドラコースを試して見よう。本日も安全登山、お疲れさまでした。

他の北海道百名山、登山記はこちらから↓

yamapura.hatenablog.com

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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