札幌中心に道内の山々をのんびり歩いているヤマプラです。
稚内市より西に52キロ、フェリーで1時間30分の日本海に浮かぶ円形の離島、利尻島。その島の中央に鎮座する日本最北の国立公園の主峰、標高1721mの利尻山に7月下旬と8月上旬登った時の登山記です。
海に浮く、最北の秀峰利尻山。↓
山レコで記録した今回の山行記録はコチラ↓(登山日8月12日)
距離 : 14.5キロメートル
高低差 : 1450m
所要時間 : 8時間36分
休憩 :途中休憩含み 1時間16分
主なコースタイム
利尻山北麓野営場→4時41分,
5時26分→4合目
6時6分→6合目→6時12分
7時17分→長官山→7時26分
8時11分→9合目→8時18分
8時59分→利尻山北峰→9時7分
9時38分→9合目→9時46分
10時31分→長官山→10時40分
11時46分→6合目→11時49分
11時34分→4合目→11時42分
13時17分→登山者用駐車場
利尻山登山の朝は早い。離島、利尻の朝焼けを撮影しに行きました。↓
日本海に日が昇りだしました。
ライジングサンにパワー注入してもらいます。↓
夏、早朝の利尻山、オハヨ、行くぞ。↓
宿泊している宿の送迎車で登山口まで送ってもらいました。
利尻島の観光資源でもある利尻山へはいくつかの宿で登山者応援パックを取り扱っており、登山者は送り迎え付きで登山を楽しめ、お弁当も用意してもらえます。
登山届も宿で提出してくれたので楽々、トイレをお借りして出発します。
登山口の周囲はキャンプ場が整備されており、日帰り入浴できる温泉施設も近くにあるのでキャンプしている方もたくさん登山を楽しんでいました。
登山届は管理棟の窓口前、靴洗いの水道に携帯トイレ回収ボックスが整備されていて登山者にありがたい施設です。↓
案内看板に注意事項が書かれていました。
ではスタート、序盤は甘露泉水まで散策道が舗装されていました。↓
甘露泉水に到着、下山で利用することにします。↓
唯一の渡渉は平成28年に架けられた乙女橋という立派な橋渡でした。
程なく4合目に到着。朝早いので、宿からもらったおにぎり弁当で朝食にします。
スタートから1時間も立っていないので、朝食を後回しにする方もいます。
私は、荷物を減らしたいし、腹も減っていたのですぐに朝食にしました。↓
早朝の森歩き、路傍に少々の花も見られましたがまだ暗かったので撮影は下山時に回して眺望を目指します。
この山の見どころは6合目以降の眺望。
手前の標高444m、ポン山を見下ろし鴛泊の街並みを見渡せました。
上を見ると7合目ピークが見えました。
この山は6合目以降はその場その場で見どころの眺望が広がり、苦登を癒してくれます。
6合目よりやや高度を上げると、6合目を見下ろすビュースポットがありました。↓
陽当りのよい6合目以降はヤマハハコの自生に適しているようで、これ以降は群生が良く見られました。↓
ザレ場の多いこの山でこの時期にはイワギギョウが6合目以降からピークまで良く見られました。群生したり単凛だったり。↓
ノコギリソウで利尻島の亜種、シュムシュノコギリソウ、大繁殖していました。↓
胸付き八丁の7合目ですが、本日は眺望が開けていて、苦登を癒してくりれました。↓
日本海と空の青さ、それだけで何もいらない。↓
上を望むと、美しくも、楽しそうな8合目稜線が広がっていました。
苦登が続くが、あの稜線を歩かずに帰るなどあり得なぁ~い。↓
ヤマハハコ、シュムシュノコギリソウの白、ミヤマアキキリンソウが咲き乱れる花回廊を進みました。↓
もうすぐ8合目、登山道がはっきり確認できました。
早く登りたい。↓
ついたぁ~、8合目、今までも良かったですが、8合目に取りつくとピークまで見え始めがんばる気力が増えてきます。↓
本日は8合目で雲海の上にでています。
ピークを見ながら雲海を見下ろします。
利尻山名物の万年雪も確認できるいい写真スポットでした。
8合目ピークは長官山と称されています。↓
気になるこれから歩く稜線は美しい一言。この稜線をてくてくと歩くのです。
息を飲む絶景に感動し、「りょ~せぇ~ん」と叫ぶ若者もいました。↓
小さく見えますが、利尻山避難小屋まですぐです。
トイレブースもあります。↓
利尻の植物手帳に記載が無かったのですが、この時期長官山から利尻山のコルはトリカブトロードになっていて青く映える姿を盛んに見せてくれました。
細い葉容からエゾホソバノトリカブと見ます。
シュムシュノコギリソウは良く見られていたのですが。ピンクがかったのものが有りました。利尻島、礼文島で見られるキタノコギリソウ。↓
凛数は少ないですがウメバチソウも見られました。旅行の途中、利尻の植物手帳を購入したのですが、まだ出ていませんでした。標高の高い箇所でここ数年でしっかりと自生を開始したようで、最新情報になります。↓
大分雲がついてきましたが9合目から下の眺望は良かったです。↓
修景名所の姫沼も見下ろせました。
快晴の日には逆さ利尻山が見られる写真スポットです。↓
一部でシコタンハコベの群生が見られました。
高山帯の岩礫地に見られる花です。↓
リシリヒナゲシを発見。前日行った利尻の高山植物園で見た淡い黄色の美しい花です。
人工的に育てられ利尻の町でも見られていましたが、今回利尻山で自生を確認できたのはこの一凛でした。自生のほうが貴重に思えました。↓
低山に咲くアズマギクが高山系になった、ミヤマアズマギク。
白かったり、ピンクだったり山頂付近で良く見られました。↓
登山道から斜面をみると、さまざまな色の花が自生しており見事でした。↓
リシリトウウチソウが斜面の花畑に見られました。
リシリリンドウも花開いていました。↓
下の方では終わっていたのですが、山頂直下にまだ花が残っていました。
エゾカワラナデシコ。↓
雲の流が早く、山頂に到着した時にはガスってしまいました。
残念、前回もそうでしたが、山頂は満員で、前客、後客続々です。↓
利尻山の標高は1721mとなっていますが、登山のピークは標高1719mの北峰となります。登頂の記念撮影。↓
三角タッチは山のお約束。↓
最北の山になぜかタイガース。次来るときはファイターズのカンフーバット持ってこよう。↓
周囲はガスで広場は満員。
被写体に困ったが上だけ青空でした。
利尻山山頂と青空。↓
7月に撮影した利尻本峰です。昔は行けたのですが、浸食が進み現在は通行禁止です。↓
本峰の横にロウソク岩がありました。↓
前回きた時に撮影した、山頂からの眺望、今回は残念でしたが、何度も挑戦したくなる眺望でした。↓
さて、下山、青ゃ白、黄色の花回廊をのんびり下りることにします。
ハイオドギリの群生も数か所ありました。
下山でもウメバチソウが見られました。↓
未練がましく、斜面の花畑を撮影しながら下山します。
山頂直下の花畑の見ごろは7月、こちらも前回の写真をアップします。(撮影日7月23日)↓
彩り豊かな7月の利尻山の花々、先ずは紅紫色が映えていたエゾツツジ↓
淡いピンク色の花、エゾフウロ。↓
リシリリンドウは7月の方が青が強く見えます。↓
キタノコギリソウ(ピンク)とシュムシュノコギリソウ(白)のツーショット
7月に白が目立っていたのはエゾイソツツジ↓
9合目まで下りると山頂のガスが取れていました。
ちっ、下りると晴れる、これも山のお約束と諦めます。↓
緑の稜線にスカイブルーの海と空。
絶景を見ながらの下山です。↓
晩夏の高原でよくみられるミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)、別名コガネギク。中腹から良く見られていましたが、アップの撮り忘れに気づき一枚撮影↓
麓近くでノリウツギの群生が見られていました。
下山で撮影。↓
そろそろ登山終了、麓近くになるとキンミズヒキが見られました。↓
前回来た時の写真ですか、クルマユリも見られる山でした。
甘露泉水に到着、下山して飲むこの水はまさに甘露。
環境省の名水百選に最北の名水として選ばれています。
すぐに下山完了なので先を急ぐ人が多いですが、私は特に急いでないのでごくごくと涼味を堪能します。名水で顔も洗ってすっきり、登山後の贅沢です。↓
最後の最後にイチゲフウロが残っていました。最後までキョロキョロ登山です。↓
無事コールイン、本日も安全登山でした。↓
宿に戻ると20センチもあろうかという見事なミヤマカラスアゲハがお出迎えしてくれました。
最初は宿のオブジェかと思いましたが、触ってみると動いた!本物でした。
流石、利尻島。↓
登山者応援の宿、今回利用した田中家ひなげし館の宿泊記はこちら↓
旅行の最終日、利尻山は最高の笑顔で見送ってくれました。
またね!↓
今回利用した登山口の駐車場、利尻北麓野営場はこちら↓
気になる利尻山の天気、利尻山のテンクラはコチラから。
他の北海道百名山、登山記はこちらから↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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